ジャパン・リスク・フォーラム
ジャパン・リスク・フォーラム®について

「ジャパン・リスク・フォーラム®」は、金融・保険業界、実業界、コンサルティング等の専門家が集まり、2010年から活動を始めた「ストレスシナリオ研究会」が中心となり、日本に関わりうる主要なリスクや政策に関する専門的な分析と議論を、中立的な立場から行う研究会です。

「ストレスシナリオと経営の意思決定」

リーマンショック、欧州債務問題からの金融危機の中で、経営シナリオの策定は困難を伴い、いわゆる「標準シナリオ」が描きにくくなりました。そして「最悪のシナリオ」では、どこまでネガティブなシナリオを描くのか、実務的な困難に直面しました。それらの課題は現在も引き続き存在する、極めて重要なテーマであります。

我が国において、エンタープライズリスクマネジメント(ERM)は、各企業体で進化の努力が重ねられていますが、「ストレスシナリオ」を、経営の立場から、どう仮定し、どうレビューし、どう経営モデルや資本政策に利用しうるかが、経営の意思決定の質を高める上で、重要な部分のひとつとなります。 リスクシナリオの評価やリスクのレビューは、単にマニュアル的な、形式的なものに陥ることなく、何よりも、経営者やCIO,CRO自身によって、深堀りされた理解内容でなされることが必要であります。

このフォーラムは、経営モデルを左右しうる「ストレスシナリオと経営の意思決定」というテーマに焦点を当て、各界のご専門家からの最新議論を共有する場と位置づけています。

「情報発信や議論の場の提供」

2012年4月には、「金融危機:ストレスシナリオとERM」のテーマの下で、「ジャパン・リスク・フォーラム®」を公開して開催させていただき、金融・保険業界、実業界、コンサルティング等の専門家の皆様に多数ご参集頂き、大変有意義で活発な議論を共有することが出来ました。 ジャパン・リスク・フォーラム®では、メディアや当ホームページでの発信やフォーラムの開催を通じ、経営とERMの意思決定に関わる皆様との意見交換と共有を、より一効果的に出来るように貢献していければと考えています。

「ジャパンリスク台風マップ」公開

日経経済教室 2013 5 8に、有吉一橋大学教授が、ジャパン・リスク・フォーラム®での議論を踏まえ、アベノミクスのシナリオとリスクを「ジャパンリスク台風マップ」として分析するアプローチについて紹介しました。 さらに金融財政事情2013年9月16日号では、有吉・大久保両氏により、2013年6月末時点のデータに基づき、ジャパン・リスク・フォーラム®の研究会で評価・分析した、アベノミクスの「ジャパンリスク台風マップ」を掲載して頂きました。当ホームページに、その詳細資料を掲載していますのでご参照ください。 ジャパン・リスク・フォーラム®では、今後定期的に、「ジャパンリスク台風マップ」とその方向性を示す「リスクベクトル」の評価を行い、当ホームページ上で公開してゆく予定です。

ジャパンリスクフォーラムでは、「ジャパンリスク台風マップ」の「リスク・スコアリング・ベクトル」を2013年12月時点でレビューしました。評価結果は添付資料をご参照下さい。今回は「アベノミクス成功」シナリオが前回に続いて高い点数を得、一方、「デフレ継続シナリオ」の後退が明確になっています。しかし、注目されるのは「スタグフレーションシナリオ」の点数も高まった点です。また「アベノミクス成功シナリオ」の内容を見ると、海外経済回復の遅れや構造改革の停滞を受け、成長軸での評点は低位にとどまっています。このことは、成長の道筋が確たるものになっているとは言い難く、状況次第では「スタグフレーションシナリオ」の可能性も高まりうることを示しているかもしれません。2014年4月の消費税増税等を控え、リスク・スコアリング・ベクトルがどう変化するのか今後も注視していきたいと思います。

JRF ジャパンリスク台風マップ2013年12月レビュー

財政状況

事業年度:毎年8月1日から翌年7月31日まで
平成30年度 決算令和1年度 決算 令和2年度 決算 令和3年度 決算 令和4年度 決算令和5年度 決算

「ジャパン・リスク・フォーラム®」は商標登録されています。

Japan Risk Forum® is registered trademark.

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