ジャパン・リスク・フォーラム
2012年 4月18日 – 「金融危機:ストレスシナリオとERM」
2012.04.19  イベント

2012年5月 ジャパン・リスク・フォーラム実行委員会主催「金融危機:ストレスシナリオとERM」

2012年 4月18 日に、「金融危機:ストレスシナリオとERM」と題し、「ジャパン・リスク・フォーラム」を開催させていただきました。

この「ジャパン・リスク・フォーラム」は、金融・保険業界、実業界、コンサルティング、等の専門家が発起人となったジャパン・リスク・フォーラム実行委員会が主催し、日本保険・年金リスク学会(JARIP)、東京リスクマネジャー懇談会(TRMA)や関係者が協賛し、開催したものです。

「金融・保険業界でERMを議論 ジャパンリスクフォーラム開催」保険毎日新聞 2012年5月15日

リーマンショック、ユーロ問題からの金融危機の中で、金融機関や事業法人の経営シナリオの策定は困難の度を増しました。いわゆる「標準シナリオ」が描きにくくなる一方、「最悪のシナリオ」としても、どこまでネガティブなシナリオを描くのか、実務的な困難に直面しました。 我が国において、エンタープライズリスクマネジメント(ERM)は、各企業体で進化の努力が重ねられていますが、実際上「ストレスシナリオ」を、経営の立場から、どう仮定し、どうレビューし、どう経営モデルや資本政策に利用しうるかが、経営の意思決定の質を高める上で、最重要な部分のひとつとなります。同時にこれが、単にマニュアル的な、形式的なものに陥ることなく、何よりも、経営者やCIO,CRO自身によって、十分にその実質が理解内容されることが必要です。

この「ジャパン・リスク・フォーラム」では、「ストレスシナリオと経営の意思決定」というテーマに焦点を当て、各界のご専門家からの最新議論のご講演とともに、パネルディスカッションも通じ、皆様との議論の共有の場を得ることを目標の一つと致しました。

お蔭様で、金融、保険業界を中心に、200数十名の皆様にご参集頂き、有意義かつ活発な議論をさせていただくことが出来ました。 今後ともご支援を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

ジャパン・リスク・フォーラム事務局

日 時:  2012年 4月18 日

場 所:  大手町サンケイプラザ 3Fにて

<基調講演>
「ユーロ危機、日本国債とストレスシナリオ」 一橋大学 国際・公共政策大学院 教授 有吉章氏 「リスク認識と意思決定」 東京大学 公共政策大学院 客員教授 天谷知子氏

<分科会>
第1グループ <ストレスシナリオが金融機関の企業経営に与えうるインパクトと対応を考察する>
第1グループ議長 キャピタスコンサルティング株式会社 代表取締役 森本祐司氏「マクロ経済のストレスシナリオとリスク分析:日本、イタリア、ギリシャから考える」 ソシエテ ジェネラル証券会社 東京支店 チーフエコノミスト(当時) 大久保琢史氏 「国内金融機関のストレステストとリスク管理」 スタンダード&プアーズ・レーティング・ジャパン株式会社 主席アナリスト吉田百合氏

第2グループ<ERMそしてストレスシナリオの企業経営への活用について考察する>
第2グループ議長 あらた監査法人パートナー 原誠一氏 「保険会社におけるERM経営とストレスシナリオ」 東京海上日動火災保険株式会社 理事リスク管理部長 兼 東京海上ホールディングス株式会社 リスク管理部長 玉村勝彦氏 「事業法人におけるERMと事業継続」 東京ガス株式会社 総合企画部経営管理グループ担当副部長 吉野太郎氏

<全体 パネルディスカッション>
「金融危機:ストレスシナリオとERMの構築」 パネリスト 碓井茂樹    FFR+代表(日本銀行金融高度化センター) 遠藤寛    (財)日本国際問題研究所 専務理事  藤井健司    みずほ証券株式会社 執行役員グローバルリスク管理グループ長 松山明弘    アクサ生命保険株式会社 執行役員 チーフインベストメントオフィサー モデレーター(総合司会) 酒井重人 ソシエテ ジェネラル証券会社 東京支店 (敬称略)(肩書き等はフォーラム開催時点のものです)

<協賛>
日本保険・年金リスク学会(JARIP) 東京リスクマネジャー懇談会(TRMA) FFR+「金融工学とリスクマネジメント高度化」研究会 ソシエテ ジェネラル証券会社 東京支店 あらた監査法人 サンガード・ジャパン ミリマン・インク タワーズワトソン <後援> 日本経済新聞社 保険毎日新聞社 一般社団法人金融財政事情研究会